クリーンルームと聞くと、白い服を着た人が働いている場所、というイメージを持ってらっしゃると思いますが、そもそもクリーンルームって何?ってところから言うと、空気中に浮遊している粉状物、人間の目では見えないホコリやチリの堆積を抑えて、清浄な空気を保つ事をいいます٩(ˊᗜˋ*)و検査や品質管理=精密機器や電子部品製造工場、研究や開発=医薬品や医療品製造工場、異物混入が発生してしまっては大きな損害を間逃れない食品業界でも、わずかなホコリやチリが性能に影響を与えてしまうのでクリーンルームの存在は欠かせないものになっています。
今回はとても大きな現場紹介です!兵庫県姫路市にある工場、某企業様からのご依頼で、28坪(約60畳弱)のクリーンルーム造作、空調機4台と40cmの有圧換気扇取付とLED照明取付。造作・冷媒管・ドレン管・電気配線工事も含め、工事期間は2週間デス!
まず天井の鋼材に配管や機器の固定する吊り支持金具を取り付けていき、鋼材からチャンネル鋼・寸切りボルトでおろしていきます٩(ˊᗜˋ*)و
お客様の現場環境と使用用途や目的に合わせた設計(高い気密性を保持、空気中に浮遊している粉状物=埃の発生や付着、堆積を抑える)を、クリーンルーム設計施工専門の方に組み立てていただきました。28坪、約60畳弱です。
室内ユニットの据付け、冷媒管、ドレン管、電気配線工事を考慮して、据付位置と方向が決まったら、配管穴開口と吊りボルトの設置をしていきます。室内ユニットを同時運転ツイン2台分なので使用する分岐管を溶接。支持金具L型でしっかりと支持取りを行い、冷媒管、ドレン管を這わせていきます。
鋼材から支持金具を5箇所、4箇所目の所は傾斜支持をとっています٩(ˊᗜˋ*)و
冷媒管はアルミテープで巻き上げていきます。
水を強制的に押し上げる装置・ドレンアップキットを取り付けて、配管をつなぎこみして水の流れを確保します。
室外機の転倒防止対策用に室内側に金具を取り付けています。架台を設置したら架台上部の室内側の鋼材で固定していきます。
室外機設置後、冷媒管の耐圧試験(窒素3.5Mp封入後24時間放置)、真空引きを行って(1時間真空排気後、バルブ開放)、仕上げにラッキング作業です。
クリーンルーム内です。㊤正面入口・開きドア/🈭正面入口・自動シャッター/㊦裏側入口・スライドドア(機器室、有圧換気扇取付)。LED照明(各部屋)と室内機(東・西2室)と換気扇(東・西2室)を取り付けていきます。
きれいな空気を維持するには排気と給気のバランスが大切です。換気扇の中でも、たくさんの空気の入れ替えが必要な業務用として使われるのが有圧換気扇(一定量の空間を保てる換気扇のこと)です。一般の換気扇は空気抵抗があると風量が低下しますが、有圧換気扇は風量が低下しないよう空気に圧力をかけて流れを作り(静圧)、空気を循環させます。密室空間で機器を作動させればそれだけ熱も発するので、十分な換気が必要になります。取り付ける場所は機器室です。
空調機の取付作業はこれで終了です。
東側空調機/西側空調機 LED照明・試運転で正常稼働確認。
兵庫県姫路市の某企業の経営者様、並びに従業員の皆様、大変お世話になりました。平素より弊社をご利用いただき、パナソニック製品をお買い上げ頂きまして、誠にありがとうございました。